なんじゃくにっき

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【読書】進化の存在証明

 『進化の存在証明』(早川書房 リチャード・ドーキンス著 垂水雄二訳)を読んだ。
 
 ドーキンスの以前の著書『利己的な遺伝子』等に対して、
「進化の証拠がない」という批判があった。
本書ではそれに応えて、数々の証拠を挙げている。
 
 結構期待して読んだのだが、
結構な頁数が創造論者(神がこの世の生物を作りたもうた、と信じる人達)の否定に当てられていてうんざりした。
しかも章が分かれているのではなく、文章の合間合間に散りばめられているから読み飛ばせない。
別の著書でやるか、せめて章を分けて欲しいと思った。
 
 あと気になったのが、実はドーキンスは化学や物理にはあまり通じてないのでは?という点。
例えばこれ。


炭素13というのもあるが、これはあまりにも寿命が短すぎるので頭を悩ます必要がない。
実際には炭素13は安定同位体で約1%存在する。
炭素13が無ければ化学者は困る(特に有機化学者)。