なんじゃくにっき

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無料でDB(データベース)使えるサービスあるの? 2024年春

Herokuに引き続き、PlanetScaleの半永久無料枠が終了してしまいました。

個人開発でサービスを公開したいけど維持費を無料にしたいとか、法人でもサービス開発初期の費用を抑えたいときはどうしましょう、という話。

注意

紹介しているサービスの内容は変更されている可能性があります。また、筆者の調査が不十分なこともあります。

この記事によって損害を被っても補償しかねます。必ず自身の目でサービスの契約内容をお読みになって下さい。

あとデータ容量/通信量等の単位はGBとGiBとか厳密に区別せずに全部GBの表記にしています(1つのサービス内でもドキュメントによって混在したりしていて1つ1つ確認が大変だったため)。

各サービス

RDBMS

Neon

Pricing — Neon

  • postgresqlベース
  • ブランチの機能がある
  • 日本からの最寄りリージョンはシンガポール
  • ガチでRDBMSだけのサービスなので、別途アプリケーション部分は探してこないといけない
  • アプリケーションとNeonのレイテンシを考慮するならシンガポールにアプリケーションを置いたほうが良さそう
  • 無料枠あり
  • 容量0.5GB

Vercel Postgres

  • 上記Neonを使ってVercelのサービスとして提供している
  • Neonを素で使う場合と出来ることが微妙に違うので注意
  • ご存知Nextの開発会社のVercelのサービスの1つ
  • NextとかNuxtとかを無料からホスティングしたいならこれがお手軽そう
  • Hobbyプランなら無料〜

Cloudflare D1

Pricing · Cloudflare D1 docs

  • エッジで動くSQLite
  • 無料枠: 500万行/日
  • 有料プランは $5/月〜(Wokerとセットみたい) + 従量課金
  • Cloudflare Workerから呼び出すことになる

Supabase

https://supabase.com/pricing

  • 読みはスーパーベースらしいです
  • 最近正式サービス化された
  • Firebase代替を謳っている
  • Posgresqlベース
  • 基本的にはAPIで操作する
  • トランザクションを使いたい場合はストアドで
  • RDBMSベースとはいえAPIで操作する以上、直接RDBMSと接続する場合と比べて制限がかかる
  • 無料枠あり(500MBのデータベース容量上限、他帯域などの制限あり)

NoSQL

Firestore(Firebase) / Cloud Datastore

  • DatastoreはFirestoreに統合された
  • 無料枠あり
  • 容量1GB
  • 読み込み5万回/日
  • 書き込み2万回/日
  • ネットワーク下り10 GB/月

MongoDB Atlas

Pricing | MongoDB

  • 無料枠なら容量512MB

DWH(Data ware house)

BigQuery

料金  |  BigQuery: クラウド データ ウェアハウス  |  Google Cloud

  • 無料枠あり
  • 容量10GB
  • read 1TB

比較的安価なサービス

※いっぱいあって調べきれてません

さくらのレンタルサーバ

WordPress、EC-CUBE、concrete5等CMSが使えるスタンダードプラン - レンタルサーバーはさくらインターネット

  • 最下位プランのライトではMySQL使えません
  • スタンダードだと500円/月〜(年契約の場合)
  • お試し2週間

Heroku

  • 昔は半永久無料で使えていた
  • Heroku Postgres が$5から
  • アプリケーション部分は別

PlanetScale

Pricing and plans — PlanetScale

  • 昔は半永久無料で使えていた
  • アプリケーション部分込みで東京リージョンなら $47〜

Render

Pricing | Render

  • お試し90日間
  • 以降は$7〜
  • アプリケーション部分は無料から

期間限定無料枠のあるプラットフォーム

AWS

AWS クラウド無料利用枠 | AWS

利用開始から1年は無料枠があります。その範囲内ならRDS含め無料運用可。

GCP

https://cloud.google.com/free/?hl=ja

利用開始から90日間で$300の無料枠があります。

CloudSQLは含まれなさそう(?)

これが終わってもサービス毎の(半)永久無料枠があります。

僕はこう思ったっス

※個人の感想です

  • 半永久*1、かつ可搬性がある状態*2で無料でDBを使えるのは選択肢はかなり限られます。

  • 汎用的な用途で無料で使えるのは知っている限りではNeonのみ。

  • アーキテクチャが特殊なサービスは自分のやりたいこととがハマれば強力だが、道を外れようとするとつらいので設計をよく考えよう。

  • 将来的にビジネスを成長させるなら最初からお金払うか、AWSGCPの期間限定無料枠を使ったほうが良いのでは・・?

*1:期間の終了が現時点では決まって無いの意。将来的に廃止される可能性がある

*2:他のSaaSにコードほぼそのままで移行できるの意